丸山繊維産業ブログ

リスク

会社の商品寿命、一般に20年。

何でも永遠には続かない。

蚊帳の染織製造設備がない時代、機屋さんに織ってもらい、染屋さんで染めてもらい、自社で蚊帳縫製。

昭和5年から昭和30年中期まで、ここまでは蚊帳は全盛であった。

売れだすと、一貫生産しだすものの4~5年で蚊帳の暮らしは生活から消えた。

昭和40年からはビニロン寒冷紗の受託に徹して約50年、素材力で続いている。

時代は流れ蚊帳の商売も変わっていく。

同じ商品は永遠には続かない。

商品が売れていればこれを誰しも勘違いし設備へと走り出す。

行ききると、もうバックはできなくて行き詰ることになる。

廃業、休業、転業、いろんなカタチ。

しかし急に市場が悪くなって売れなくなるものでもない。

徐々に市場における需要の衰退は現れている。

これを感じることができるか否か?

商売の先端が見えているか否か?ここが大事?

いくら作っても売れなければ商品はクズ!

商売とはリスクそのもの!

リスクをどうヘッジするか?

企業バランスのとり方はその時代その時代によって正道はない。

全て商売はリスク。

売れるものを、世の中に役立つ道具を創造するしかない。